FPGAデジタルFMチューナ FMDDC-3

f:id:JH1HTQ:20200104145701j:plain        林さんが開発したFPGAデジタルFMチューナ・FMDDC-3を購入しました。プロ版とスタンダード版の2種類がありますが、折角ですのでプロ版にしました。プロ版はフロントエンドのシールドケースとLCD表示器が付属(STD版はオプション)しています。シールドケースはアルミ削り出しの立派なモノです。プロ版の一番は16bitのADコンバータを使用していること。そのためSN比は100dB以上とれ、受信レンジが拡大して使い易くなります。

 購入に当たり、林さんには取り敢えず受信できるように受信周波数をプログラム上に書き込んで頂きました。我家はマンション2階でエアーでの直接受信はできず、CATV(J-COM)経由になります。そのためマルチパスキャンセラー(MPC)機能の恩恵には預かることはできません。因みにCATV配信で受信したとき、LCDに表示されるDU比は下の写真のように、全てのチャンネルで40dB以上で、一見マルチパスがないような表示になります。これホント? 林さんによると、特に操作をしているのではなく、再送信したあとの配信経路が悪さをしているのではないか、ということです。以前家のJ-COMと他のCATV会社のSN比を比較測定したことがありますが、J-COMは10dBほどSN比が悪い結果となっています。これも関係しているかも知れません。

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        (J-COM経由での受信環境)

 購入したFMDDC-3にはアナログ出力部の端子類は付いていません。最終的にはケースに入れるつもりですが、平衡型(XLR)は使用しないことと、端子の取付加工が正確にできないため付けずにお願いしました。リアパネルに取付けるアナログ出力は配線式のコネクタを使用する予定です。

 本体の納入の際に実測データが添付されていました。そのデータを見ると、SN比は100dB以上がとれ、セパレーションは100dB以上(10Hz~16kHz)と、もの凄い特性です。手に入る市販の測定器ではSN比は良くて85dB、セパレーションでは60~70dBが出れば良い方です。市販の測定器で測ると測定器の実力を測っていることになります。特性を見る限りではA社の40万円近くするFMチューナを遙かに超す特性です。

 しばらくはこの裸のまま使用し、追々ケースに入れる予定です。ラズパイを使用したプログラムが公開されていますが、録音はやりませんし、ラズパイは使ったことがないために他の方法を考えています。