6C33C 金田式 ハイブリッドOTLアンプ(その1)

昔6C33Cが市場に大量に出回ったとき、2箱(18本)手に入れています。何時かはOTLアンプでも製作しようと考えていましたが、最近は一から製作する気力はなくなりました。

たまたまヤフオクを見ていると、6C33Cを使用した金田式のOTLアンプがジャンクとして出品されていました。商品説明では、電源を入れると異臭がして、片方から歪んだ音が出ると、なにやら曰く付きのアンプです。雑誌に製作記事が出てから20年が経ちます。そろそろ当時製作したアンプもいろいろ不具合が出て来る時期です。一番大変なシャーシー加工もいらないし、真空管はあるので、後は電源トランスと大型の電解コンデンサーがあれば何とかなります。と言うわけで、気合いを入れて落札しました。

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6C33Cは4本付いていましたが、多分この球は使えないでしょう。Rコアトランスがデカいのには驚きです。この大きさのトランスは今は特注しか手が入らないでしょう。フロントとリアパネルには綺麗に印字されています。

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リア側です。,部品は良い物が使われています。ACコードが赤黒ケーブルですが、DCケーブルのようで何となく違和感があります。ホット側を分かりやすくするためなのでしょうか? 電解コンデンサーもデカいですね。

このまま電源を入れるのは怖いので、中を見てみます。

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案外まともに作られていました。半田付けも綺麗です。ただ、ドライブ基板は何度も半田付けをしたような痕があり、悪戦苦闘をしたようです。電解コンデンサーの端子が底板に接触しそう(左側)で、ビニールテープで絶縁しています。タイマーリレーが付いていません。商品説明では、音が出ているとのコメントですが、リレーがなくても動作するのかな?

配線は全部されているようですが、ドライブ基板は見直した方が良さそうです。

取り合えず回路図が必要なので、製作記事が記載されている雑誌を手に入れることにします。

(つづく)