6C33C 金田式 ハイブリッドOTLアンプ(その2)

回路図がないと先に進めませんので、製作記事が載っている2002年8月号の無線と実験を入手しました。この製作記事の内容と現物を照らし合わせ、ほぼ忠実に再現されていることが分かりました。

f:id:JH1HTQ:20210228150511j:plain

その後はネットからの情報入手です。あるホームページには、雑誌の回路図には誤植があって、完成まで苦労したことが書かれています。こいう記事は助かります。もう一つ参考になるホームページがありました。内容は、雑誌の回路図には半導体の最大損失をオーバーした使い方をしている、との指摘です。製作者もオーバーしていることは認識しているようで、小型放熱器を付ければクリアーできる、と書かれています。今までの経験からこの位は大丈夫というわけです。でも、このような使い方ではいつ壊れるか心配です。できれば最大値は超えない使い方が無難です。

親切にも指摘しているホームページ(→ここ)には対策した改修後の回路図がありました。ツェナーダイオードで電圧をシフトし、半導体の損失を緩和しています。作り直すなら、この改修回路にすることにします。

f:id:JH1HTQ:20210228153407j:plainf:id:JH1HTQ:20210228153431j:plain

上の写真はアンプに使用されていたドライブ基板です。ジャノメ基板に作られています。裏の配線が凄いですね。トランジスタを交換した跡があります。調整用の半固定抵抗の位置合わせが難しそう。

作り直しはCR類のみ再利用して半導体は新品にします。ただ、このようなジャノメ基板で作り直しをするのは、そのやる気と正確にできる自信がありません。パターン化して基板を作る方が確実です。

 

f:id:JH1HTQ:20210228160937j:plain

上が今回作り直す回路図です。オリジナルとの違いは、入力にDCカット用にカップリングコンデンサーを追加しました。DC漏れしたセットが繋がれた場合を考えて入れています。ただ、ここは音質に大いに影響しますので、慎重に部品の選定をします。

CADに回路図を書き込みましたので、後はパターン作成です。

保護回路にも問題あるようなので、ここも作り直します。スピーカ保護用のリレーも必要と思いますので追加します。

(つづく)