ES9038Q2M DAC基板
ES9038Q2M搭載のDAC基板をAmazonで手に入れました。下の写真が送られてきた郵便物。中国から送られてきました。荷姿はプチプチの袋ですが、重量物を乗せられたら基板が破損しそう。
ES9038Q2Mを搭載した基板は数種類あるようです。その中で使い易いLCD付きのセットを購入しました。
袋から出て来たのは、本体、LCD、ロータリーエンコーダ、ジャンパー線のセットです。取扱説明書はありません。
ES9038Q2Mは外形が4mmx6mmと大変小さい長方形のDACです。リードのないQFNですので自作するのは大変です。
構成はES9038Q2Mは電圧駆動で、後段のオペアンプはJRCの5532DDが使われています。入力は光、同軸、更にI2Sでの接続も可能です。電源は9V~12V単一で動作させる場合と、±15Vを別途供給して働かす場合があります。音質重視でしたら後者にした方が良いと思います。
取り敢えず9Vをつないで動作を確認することにしました。9V単一の場合はJ6のジャンパー線をハンダで短絡します。DCジャックから9Vを供給。ところがこのままではLCDには表示されましたが、ロータリーエンコーダを回しても変化しません。簡単な説明書くらい欲しいですね。
試行錯誤して、やっと正常動作することが出来ました。下の写真で、J1とJ2にジャンパ線を取付けないとロータリーエンコーダが動作しませんでした。ロータリーエンコーダを回すとアッテネータ動作、軸を押すと入力選択ができます。LCD基板上にあるタクトスイッチ(MENUの表示)のパターンを短絡したら入力選択ができました。ロータリーエンコーダの軸と同じ動作です。
下の写真はCDプレーヤとトスリンクで接続したところです。音は出てきましたが、何故か基板上のLOCKインジケータは点灯しませんでした。
次にFPGAデジタルFMチューナのデジタル信号を接続してみました。サンプリング周波数をそれぞれ48kHz(光)、96kHz(同軸)、192kHz(同軸)で試してみたところ、特に問題なく動作しました。
因みにトスリンクで192kHを試してみました。トスリンクは192kHzは保証されていないと思いますが、特に問題なく動作しました。
ES9038Q2Mで検索すると、当DACを搭載した同じような基板が数多くヒットします。それらは殆ど中国製です。実装を見ると綺麗にハンダ付けされていますので、手付けではなさそうです。多分小さなメーカーが開発販売しているように見えますが、5,000円くらいで販売するとは凄いですね。
ただ、中国製の基板セットは殆ど取扱説明書がありませんので、いろいろ試しながら使うことになります。